仁戸急の車両について

カラフル・トレイン


赤:月之木にとな

黒:牛尾朔夜

最近の仁戸急ってカラフルだよね。

 

そうだね。カラフルになり始めたのは2015年のこと。「仁戸急フルーツトレイン」として、車内広告をいちごの写真やいちご農家の写真にした電車を走らせたんだ。

その当時の仁戸急は月之木さんも知っているように、紺色の電車ばかりだった。その中で紺とは真逆の赤色で派手な電車はひときわ目立ったんだ。

調子に乗った仁戸急の担当者は、次に「オレンジ電車」も登場させた。こうして、他の果物を題材にした電車、さらに、果物関係なしに水色の電車まで登場して、仁戸急はどんどんカラフルになっていったわけ。

 

そういえば、黄色い電車の車内にはバナナやバナナ牛乳の広告があったり、つり革が黄色だったりするもんね。桃なら桃の広告、つり革はピンク……

 

千葉で今カラフルな電車と言えば、仁戸急と千葉空中電車を思い浮かべる人が多いと思う。月之木さんもその中の一人だと思うんだけど、「車体広告」でカラフルになっている千葉空中電車に対して、仁戸急は車体広告はせず、車内広告と合った色にラッピングしてカラフルな電車になっている。

車体の色はラッピングをして付けているから、実ははがすと紺色の車体に戻るんだ。一方、つり革にラッピングすると剥がれてしまう可能性があるから、つり革はわざわざ色付きのを新調して取り付けている。

「たかがつり革」と思うかもしれないけど、1両だけでもつり革が何か所もあるのに、それが3両になるともっと多くなるでしょ。だから取り換えるのは意外と面倒なんだよね。

 

私、牛尾くんのこといまいち分かってないけど、でも仁戸急のことは詳しいんだね。

 

まあ、鉄道好きだからな。

 

好きな果物は、何??

 

リンゴかな。赤いリンゴのフルーツトレインが登場してくれないかなと思うんだけど、赤色だからいちごのフルーツトレインと勘違いしそう……

まあ、黄緑の王林もおいしいから好きなんだけどね。

 

フルーツトレインになっているくだものじゃないんだ……

ちなみに、私はオレンジが好きだよ。

 

俺は俺んちが好きだよ。

 

は??

 

(口が滑った)

あ、そんなことは無視して、そろそろ電車が来るぞ!!

仁戸急電鉄の車両は、4種類存在します。

1000系は1965年登場。加速するときにガクガクします。

1500系は1975年登場。加速はなめらかですが古い電車。

2000系は1988年登場。当時の最新テクノロジーを採用。

3000系は2009年登場。久しぶりの新車で、評判が良い。


(牛尾くんってなんか変な人……)

古い電車が来たね。

 

あれは1000系。今はもう1編成しか残っていなくて、基本的には予備車両だからあまり走らないんだ。走ったとしても朝だけ走ることが多いから、とても珍しい電車だよ。

 

ライトが丸くてかわいい。

 

(俺は月之木さんの丸っこい顔の方が可愛いと思う)

レトロな電車だよね。乗るとガックンガックンするからよろめきそうになるんだかな。

 

仁戸急って3両編成で短いのもかわいいよね。長い電車も「都会」って感じがして好きだけどさ。

 

仁戸急が3両なのは1965年に1000系がデビューして以来だね。仁戸急はコンパクトな駅が多いから、短い電車はそれに似あっていていいんじゃないかなと思う。

 

前は2両とかだったの??

 

1950年代から1960年代後半ごろは、S鉄道っていう都会から山の方に行く鉄道の中古電車を使っていた。その頃は2両編成や4両編成が運行されていたみたいだけれど、1970年代の中ごろに中古電車は引退。それ以降ずっと3両編成しか走っていない。

 

へえ~~

あと、1000系とか、1500系とかいうのがあるみたいだけど、あの番号は何??

 

ああ。あれは電車の形式だ。1000系なら1965年に登場した抵抗制御の電車、1500系なら1975年に登場した界磁チョッパ制御の電車、という風に区別することができる。

ちなみに、2000系と3000系はどっちもVVVFインバータ制御。最近はこのVVVFインバータ制御が電車の制御方式の主流になっているんだ。

 

牛尾くん。ちょっと専門用語言われてもわからない。

 

まあ、電車の制御装置は時代によって進化しているし、同じ制御装置でも音が微妙に違ったりするから、鉄道好きとしては面白いところなんだよね。

 

でも確かに、古い電車は「うーー」って感じで加速するし、新しい電車は「しゅーー」って感じで加速するよね。


※当ページの内容はフィクションです。

当ページ正式公開日 2018年08月11日